洗うことの出来るウールの開発

こんにちはWoollyスタッフのニシです。

今季新しく仲間入りした冷えとりアイテム”ふんわりウールのレッグウォーマー” のウール、実は、お洗濯に対応したウール素材を開発しているんです。その技術を少し紹介したいと思います。

ざっくりと粗めに編まれたローゲージウールのニットウェアは、暖かく快適な着用感を生み出してくれる一方で、 お洗濯などのメンテナンスが大きな課題になりますよね？大抵のウール商品はドライクリーニングに出すのが一般的ですが、日常的に使うものはやはり家でこまめに洗える事って、実は大切だと考え、ニットの原料から見直し製品を開発しました。

ざっくりと編まれたウール製品の主な原料は”紡毛ウール”と呼ばれるウールで、今回採用しているラムズウールなど、繊維長の短いものを差します。暖かくふんわりとした良さがありますが、その風合いを残しつつ、洗濯可能なウールににするには、防縮と未防縮の原料を混ぜて使うしかありませんでした。これでは、縮みや、型崩れを未防縮ウール部分が起こしてしまっていました。

そこで、この新製品”ふんわりウールのレッグウォーマー”では100%防縮ウールを採用し、編み上げた後に追加で特殊な加工を施すことで、紡毛ウールの良さ”ざっくりとした粗い雰囲気”を残したまま、防縮加工製品を作ることが可能となりました。更に、２本の糸を一本に撚り合わせることで糸同士のトルクバランスが整い、洗濯でのねじれが起きにくい構造に。洗濯した後でも型崩れが起きにくく、気持ち良くご利用いただける工夫が、沢山詰まった商品に仕上がりました。

少しずつですが、小さな『不便』を解消していけたらいいなと思っています。