新商品開発のお話し -毛布編-〈7〉
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さて、次の作業として、洗濯表示”ケアラベル”の作成です。皆さん、ケアラベルってご存知ですか?服や、下着、タオルなんかにも付いている、その製品の洗い方なんかを教えてくれる、ピラピラした白いあれです。クリーニング屋さんへ持って行けば、それを元にクリーンング方法を決めます。言わば、商品の取扱説明書みたいなものになります。ケアラベルの項目は国または製造元によって異なる場合がありますが、一般的には、素材構成、原産国、衣類の手入れ、最適な洗濯方法、製作技術などの情報が書かれています。ご自宅でお洗濯する際も、これらのケアラベル指示に注意しながら商品を扱うことで、大切な衣服を長持ちさせることができるのです。そんな重要な洗濯表示ケアラベルの、土台となる文章や、洗い方、絵表示などを沢山の情報から適正なものを作成し、ラベル屋さんへ入稿し依頼→印字してもらいラベルが完成します。これって、それぞれの会社さんでそれぞれの自社製品に対し考えて付けられているんですよ!勿論、ある程度の定型文や、よく使用する素材のものなんかは、元データとして用意があったり、知識として洗い方を把握していたりしますが、最終的に必ずこのケアラベルを付けていいのかチェックをします。これ、意外と大変なんです。結構責任重大なのでかなり慎重に確認しながら進めます。同時に、このケアラベルの作業に入ると”あ、この商品の企画がやっとこ終わる〜”と言う実感が湧いてきます♪
さて、日本では、従来、日本工業規格(JIS L 0217)という日本独自の規格で定められた洗濯表示でしたが、平成28年(2016年)12月から、国際規格に合わせた新しい洗濯表示(JIS L 0001)に変わりました。新しい洗濯表示では、記号の形が大きく変わり、記号の種類も22種類から41種類になっています。知らない方、意外と多いかと思います。洗濯表示を理解し、衣類を正しく取扱い、きれいに保つ事で、長く着用できることにつながります。この絵表示については、また別のブログで詳しく書けたらと思います♪